眞医(じんい)…予防の医学… No.1
「眞医」陰陽五行 四柱推命学 という本を書くことになった経緯についてお話しさせて頂きます。
私 宮幹藍后は、四柱推命学という学問を学び始めた時に五行のバランスというものに出会う事となりました。
中医学、漢方などを学んでいる方々はもちろん関連する本なども沢山出版されていますので、
木、火、土、金、水の流れ(五行の流れ)というものを目にした方は多くいらっしゃるのではないかと思います。
私は、その頃沢山の方々の病(やまい)にも出会い、向き合う事となったのです。
重い病気もありますが、日常の友人達との何気ない会話では、
肩が痛くて上がらない「五十肩かも…。」「腰が痛くて… マッサージに通いたいの。」「足の先が腫れ上がって、夫が歩けないのよ…痛風らしいの」
そんな日常会話が増えてきていました。
私の頭の中では…痛風って何?
五十肩って、どんな痛み?
どうしてなるのか…原因は?
疑問符だらけでした???
そんな中、父親は胃にガン(ポリープ)が出来ました。
高齢にもかかわらず、手術をすることになりました。胃の全摘出手術です。
術後、食べ物を受け入れることが出来ず苦しんでいる父の姿が脳裏に刻まれ、忘れることが出来ませんでした。
手術の後の苦しい父を支える母…そして妹。
毎食、一口しか食べてくれない父の為に父の食べやすいよう茶碗蒸しにするなど工夫を凝らしていました。
そうして、食べる意欲を出してもらおうと、毎食、毎食、食事作りに向き合う母。
父とは別に苦しんでいました。
栄養や食べやすさなど色々考えられて…努力して…父の前に差し出される“食事”なのですが、味わってもらえるのはたったの一口。
父が食べたいといってリクエストして作ってもらう食事も、やはりたったの一口。
食することの出来ない父も苦しんでいたと思いますが、別の意味で母もまた苦しかったろうと思います。
“美味しい”といってもらえて、初めて食事を作る側は報われ、喜びを感じることが出来るのですからね。
一言の愚痴も言わず向き合う母。
お父さん…食べよう。
食べなければ死んでしまうんだから…
お父さん…食べよう。
食べなければ…死んでしまうんだから
母は必死でした。
父の命をつなぎとめたい一心で食事を作り身体に栄養を与えようとしていました。
本当にあたりまえの事なのですが…。
私の中で “食”…栄養。
”食”…食材が身体を作り、身体を動かすと激的につながった瞬間だったのです。
父はその後、食事を摂れるようになり、回復してきて…私ももう父は、大丈夫であろうという段に入ってから間もなく、急に亡くなる事となりました。
大切な父親、大切な人たちを亡くすことにより、陰陽五行四柱推命学においての身体のバランス臓のバランスに真剣に向かう気持ちになりました。
学び始めた時から、臓のバランスがとても気になり、沢山のデータを集めていましたが、ものすごい的中率であることはすでに解っていました。
父が最後なぜ亡くなったのかを知りたくなりました。そうした気持ちからさらに、深く学ぶこととなったのです。
食べることが出来るようになって、その後 死を迎えるまでの経過をたどってみました。
胃の無くなった父は、小腸が胃の役割となり小腸が弱り、心臓が弱った経過をたどったと解りました。心臓と小腸は、一対のため関係し合っています。
その事を強く痛感させられました。
ですから、小腸が弱れば、自然と心臓も弱ってしまうのです。
この時に、逆も大きく作用する事が解りました。
心臓を元気にしたかったら小腸を元気にすれば良いと考えられるということです。
また、臓が病んでから対処するのではなく、病む前に臓が元気に活動できる本来の臓の持っている機能を活動させてあげなければならないのだとも強く感じたのです。
私の手元にある膨大なデータを整理して世に送り出したい…心から思いました。
臓のバランスを作るのはとてもシンプルな考え方です。
多すぎる臓のエネルギーのものは摂りすぎないように心がけて、臓のエネルギーのないものは、その臓を元気にする食材を積極的に摂っていく…。
という実にシンプルな毎日の食生活により、バランスは取れていくのです。
日々の積み重ねにより健康は、しっかりと保たれて行きます。
宮幹 藍后
著書
「眞医」陰陽五行四柱推命学―「漢方」と「四柱推命学」で病気を予防する!!
●「眞医」四柱推命学で病気を予防する
●陰と陽の考え ●五行の考え
●生年月日から弱まる五行(臓)の解る理由
●病気の特定方法の独特性と正確さ
●陰陽五行四柱推命学と五臓五腑季節のかかわり
●四柱推命学の「五臓五腑」・中医学の「六臓六腑」や「五臓六腑」
●五行と五臓五腑のかかわり
●病気を引き起こす内因・外因・不内外因
●「五味」「帰経」「食養」で健康な状態に戻す〔ほか〕